標準試料
蛍光X線式膜厚計用の標準試料(厚み/成分)
蛍光X線装置は、標準試料と強度を比較して厚さや成分を求める比較計測機です。
標準試料を用いて検量線(キャリブレーション)の精度を検証したり、日々の変動を確認できます。
標準試料は、用途と形状で種類が異なります。
箔(フォイル)標準試料 | めっき標準試料 | ハンドヘルドX線専用 |
主に膜厚計で使用します。ハンドヘルド装置には使えません。 基材の上に乗せて使用します。 |
主に膜厚計で使用します。 | 面積が大きくなっています |
測定したい厚さや成分比の範囲で判断します。
最適な組み合わせは、レンジの最大と最小と目標厚みに近い3種類を用意することです。
現実的な選択としては、レンジ幅が7.5μm以下程度ならば1種類になります。
合金成分の場合は、厚みレンジが7.5μm以下で成分レンジが10%の間であれば1種類になります。
二層膜や多層膜の場合、厚い/薄い、薄い/厚い の組み合わせを推奨します。
この他、めっき品が良いか、フィルムが良いかは汎用性を考えて判断します。
キャピラリを搭載したモデルの場合、フィルムタイプの標準試料を重ねて使う事は推奨しません。
ボーマン社は、ISO17025認定ラボです。
ボーマン社は、ISO17025認定ラボです。 ISO17025とは試験所・校正機関が正確な測定/校正結果を生み出す能力があるかを、第三者認定機関が認定をする規格です
FAQ
保存方法等
腐食性環境から離して保管する 。
ワーキング用の標準試料やQCサンプルは日常作業する場所で使用し、マスター標準板は安全な場所で保管し管理者のみが使用できるようにする。
定期的に外観に傷・ひびなどが無いか確認する。
定期的に再検定を行う。 バックアップ用のリファレンスを準備しておく。
めっき品とフィルム品の違いと特徴
めっき品は、皮膜の下に基材がある標準試料です。 フィルム品は、各種異なる基材にも対応できるよう、皮膜の下には基材がありません。
フィルム標準板を重ねる
二層、三層の構造の皮膜の場合、フィルム品の標準試料を重ねる方法です。
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